自分でいうのも何だが、
登山をしてインド映画にそこそこ詳しい人はなかなかいないと思う。
インド人の登山家と登山をしたこともあるが、映画については自分の方が詳しかった。自分の弟分(インド人)のようなガイドまがいの連中であれば詳しい人もいるが。。。
このような中途半端な知識を生かしてインド最高のクライマーを紹介します。
名前は "AJAY DEVGAN"
動画の中ではShivaayと言われています。
自分はこの映画のフルバージョンを見ていないので詳しいところはよくわかりませんが、どうも彼は登山ガイドもしており、麓で待っている軍の人(役人)の所へ行く際の下山シーンのようです。
まずは冒頭、、。
いきなり雪山で素っ裸で寝てます。(吹雪はじめてるのに!!!)細かいですが左手でパイプ(たばこ)かなんか持ってるんですよね。下からの声が聞こえるわけないですが、何となく感が働いたんでしょう、麓で人が待ってるので下山します。
装備を見るとアイスアックス2本とロープ1本はあります。
早速準備をして下山、天気も良くなりましたね。
イカすスタイルです。革ジャンにGパン。
以前外国人のハイキングをガイドした時、ウール(真っ黒)のロングコートを着てきたのがいましたが彼に匹敵しますね。
まず見下ろす直壁を背にしていきなりの"バック降り"です。
ロープが1本しかないのでここでは使えないんでしょう。
プロの方はどう考えますかね?やはりロープ下降の一択ですかね。。
バック降り後、スワンのダブル(後方伸身2回宙返り/ロスアンザルス五輪の鉄棒で森末選手が金メダルを決めた降り技)を決めながら壁に付きます。
また動画の方をみればわかりますが、準備時はインナーに黒いシャツを着ていたのですが、バック降り時は胸がガラ開きです。いつの間にかインナーを脱いでます。
これから寒い中下山するのに寒さが心配です。
高速で下降している為、ダブルアイスアックスで速度を調整します。足元はティンバーランドっぽいトレッキングシューズにアイゼンはありません。物凄い筋力とバランスです。
超高速落下時も冷静。このへんはさすがにAJAYです。
何度か氷壁に跳ね飛ばされながらひとまず氷柱にアックスをひっかけて一息入れます。
高度感がものすごく景色がすばらしい。
下で待つ人たちもこのパフォーマンスにテンションが上がります。
ここから先の下降技術も素晴らしい、まずはダブルアックスを振り子の支点にして飛び出します。
いきなり後方伸身宙返りを入れます。
そこから周りきらずに地面と水平に落下。
冷静に周りを確認しアイスアックスを1本腰に装着。
何かを見つけアイスアックスを腰のカラビナ(ロープに接続されてます)に引っ掛けます。
そこからローリングにつぐローリング、ローリング、ローリング。
いつの間にかアイスアックスをブン投げ岩にロックさせビレイをとります。
驚くことに水平落下以降はノールックで行ってます。
ロープが伸びきる直前にロープを肩から外し手に持ち替えます。
全ての衝撃が片手に奔りますが、余裕。
恐ろしい男です。
そこから体を振って雪のテラスに降り立ちます。
ここから先はテラスを走り抜け、クラックを飛び越え、最後はその辺の針葉樹を支点にして軍人さんの元に降り立ちます。
所用時間約4分。とんでもない登山ガイドで、何人たりとも真似はできません。
しかし長年AJAY DEVGANをみてきた自分としては信じられなくもないですね。。
"Shivaay" 観なくてはいけないようです。。
今回このような超人のご紹介をさせて頂きましたが、決して暇でやっている訳ではなく好きでやってます。今後も紹介したい世界の超人がいたらアップさせていただきます。
P.S.
すいません。。なんか日本の映画祭で公開されたみたいですね。。。完全に出遅れてしまったようです。。。