P.S.Samphran

タイ在住。女房、猫との3人暮らし。。タイのこと、山のこと、映画のことなど。。。

- INDIA Garhwal Himalaya at Uttarakhand(Uttarkashi)

 INDIA Garhwal Himalaya at Uttarakhand(Uttarkashi)

前回のGarhwal Himalaya at Uttarakhand(Chamoli)に続き、

hirobkk.hatenablog.com

 今回はUttarakhandのUttarkashi区で訪れた山を紹介します。

このエリアは自分の弟分(ムンナー)の家があり、長く世話になったところでもあります。前回の記事でも書きましたが、家には電気が無かったので基本的にはカメラの充電ができず、あまり写真が残ってません。

ここはレジャー登山というよりはヒンドゥー教の巡礼地としてとても重要なエリアで、インド全土から一生に一度の聖地での祈りをささげに来ます。なかにはインドでも意外と人気なトレッキングをしにくるインド人も。。。

その他、リシケシュでヨガを体験している外国人。

 

このエリアには畑仕事で登った山や、ムンナーのガイド仕事の付き添いで登った山がいくつかあるが、データがあるのはGangotriガンゴートリ(3,415m)巡礼登山程度です。

 

ここはヒンドゥー教徒にはとても重要な土地であり、有名なガンジス河に起点でもあるので州内(ウッタラカンド州)の起点Rishikesh(リシケシュ)から紹介したいと思います。

Rishikesh(リシケシュ)

Swargashram(スワルグアシュラム)地区のGeeta Bhawan(ギータバワン)*アシュラム よりガンジス河にかかるラムジュラ橋

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基本的にはここから下流が平地になるので川幅も広く、流れも見た目は緩やか(簡単に対岸に渡れると思い、何度か泳いだことがあるが全く進まず流れの通り下流に流されてしまったので実際の流れは速い)

ここから上流になると渓谷の中を流れるようになる。

この地はインド最大のヨガの聖地だが、今回関係ないので触れません。

 

ここから

Devprayag(ガンジス河はここでChamoli編で紹介したAlakananda川とヴァギラティ川<こっちが本流>に分かれる)---Tehri と上流に行き,重要な聖地であり多くのアシュラム、寺院を要するUttarkashiに着く

 

Uttarkashi/ウッタルカーシー(1,158m)

橋の上からガンジス上流を眺める

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このあたりまでくると川幅もかなり狭くなってきているのがわかる。

ここから上に大きな町はなく完全に山間に入る。

*ガンゴートリから先のゴームクへいくには入域パーミットが必要、ウッタルカーシーでは国立公園のオフォスでとれます。できればここで取っておくのがベストです。

ガンゴートリでもとれますが入山制限(確か一日150人だったと思います)がありガンゴートリで何日も待つことになることもあります。

 

ここからさらに上流へ向かうと温泉で有名なGangnani/ガングナーニがある。ここも多くの旅行者が滞在する場所。

ここからさらに25㎞ほど上がったところが自分が暮らしていたPurali(プラリ)です。

 

Purali/プラリ(2,600mぐらい?)

正面やや左がPurali村、右に見下ろすのがガンジス(ヴァギラティ川)

オレンジのあんちゃんが弟分(ムンナー)

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ここには国道脇で車を降りそこから歩かなければなりません。(30分くらい)

毎朝畑に行く為左側の急登を1時間半、ムンナーのお母さんと登り降りしたのはいい思い出です。

 

マイルーム!

一人、時にはムンナーと一緒に寝泊まりした部屋です。

電気、水道、トイレはないですが、不自由はなかったですね。。。

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Puraliのすぐ上流には軍の基地があるHarsil/ハルシル)

山沿いを歩けば2時間くらいでいけましたが、たいてい国道にでてジープをひろってました。このHarsilから直線距離で北に25㎞ほど行くとチベットになります。

軍がいるおかげ?でHarsilでは肉と酒が手に入り、よく"チャン"を飲みにいきましたね。

 

それではガンジスと山の話に戻します。

 

Gangotriガンゴートリ(3,415m)

NH34(国道34号線)の終点、車でいけるのはここまで。

説明不要、" Char Dham Yatra " の一つガンゴートリ寺院があります。

有名なYoga Niketanのブランチもあります。

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たまにここにまであがってくることもありましたが、基本的にはレストランでチャイ飲みながらだらだらとテレビみてました。たまに会う日本人のヨガ生徒さんからあんたここでヨガもせんと、ゴームクにも行かんと何してんの?とよく言われました。

!テレビを見に来たんです!

さあ、パーミットを取ってない方はここでパーミットを取ります。

 因みに自分が滞在しているときに(見てはいませんが)、Bachchan家の人々(Amitabh Bachchan/Jaya Bachan/Abhishek Bachchan/Aishwarya Rai)が巡礼に来てました。ヘリコプターで。。

途中のChirbasaで水や食料は手に入りますが、準備(食料、時期により衣類)を整えていきます。ここからは日本人にとっては立派な登山の領域になります。

インド人の場合、目的により巡礼であったりトレッキングになります。

 

ガンジス河沿いをひたすら歩きます。

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ルートは分かりやすいですが、雨の後など滑りやすかったり崩壊している所があるので足元は十分注意。

*以前9月頃に歩いているときインド人の若者が友人とふざけながら歩いていて崖から滑落して亡くなったところに出くわしたことがあります。

 

浸食した奇岩

右下に登山道が見えます。

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Bighorn(オオツノヒツジ)

基本的には群れており、ひたすら草食べてます。

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Bhagirathi/バギラティI (6,856M) II(6,512M)  III (6,454 m)

Chirbasaを過ぎてしばらく行くとこの光景に出くわします。

ガンジス河の川幅もかなり細いですね。

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Bhojwasa(3,775m)

Gangotriから14㎞です。ゆっくり標高をあげていくので体力的には楽です。日本で通常登山をされている方ははっきり言って楽勝です。

問題は標高と天候です。

ヨガの生徒さんがレッスンの休みでよく来られるのですが、何人か高山病の症状になっているのをみかけました。知っている事をアドバイスしますが(大したことは知らない。)なかなか通じません。頭が痛くて吐きまくってる友人がいて夜も眠れてなくても翌日先に行くことしか選択できません。

もともと登山の方々ではないので無理な話ではありますが、具合の悪い人毎回本当に辛そうなんで。。。

 

手前の建物が宿泊できるアシュラム、政府系のツーリストロッジ

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自分はたいていLalbaba's Asram/ラルババアシュラムに泊まります。

ここのラルババはムンナーの幼少期の先生!

2食ついてRs.500位だったと思います。

これでもかってくらい毛布を貸してくれます。

いろんな人が使いまわしてますので、あまり清潔ではない。。。

気になる方は自前で用意した方がいいですが、これが気になるようだと寝袋等を持参しても、そもそもここには泊まれないかもしれません。インドに長くいる人は気にならんと思いますけど。。

基本的にはここに一泊して翌日ゴームクに行くのがいいですかね。。

 

Bojibasa⇒Gomukh(ボジバサ~ゴームク)

約4㎞

ほぼ平坦な道です。正面に "Mt.Bhagirathi" を観ながら歩きます。

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Gomukh/ゴームク(4,023M)

ガンジス河の流れはこの氷河からはじまります。

この氷河の左側を巻いてあがるとTapovan/タポバンへの道になります。

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Shivling / シヴリンガ (6,543M)

 Bojibasa-Gomukh間からの眺め

この山も登山禁止です。

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このエリアではバドリナートのニルカンタと同レベルの存在感。

この先のタポバンまで行くと(さらにテント泊が一泊必要)、もうすぐそこにあります。

*タポバンへは一度しか行ったことがなく電池切れの為画像なし

 

参考画像・Tapovan/タポバン

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Gomukhでは沐浴、水汲みなど好きなように過ごしあとは一気におります。

高度の影響だと思いますが、ほとんどの方は帰りが元気ですね。

 

とても有名な場所ですが、登山道も問題なく人も多いのでインドで時間の取れる方にはお勧めの場所です。

 

因みにが最後にここにきてから約10年経っております。いろいろと情報が変わっているかもしれませんので、違う場合はご勘弁を!

また、インドには自分等足元にも及ばない外国人(日本人も)が沢山います。自分は宗教的な事はよくわかりませんが、いろいろなこと、物に意味がありますのでプロにあったら聞いてみるのもいいですね。

 

このコースの注意点

  1. 基本は日本の登山と一緒、季節によって衣類、装備の調節
  2. 高度....こればっかりは体験しないとわからないのではないかと思います。自分はそもそも3,000mを超えるところで暮らしておりましたので体感として影響は感じませんでした。
  3. 最低限のマナー...やはり聖地ですのでいくら知らないといってもやってはいけないことがあります。よく調べてからいきましょう。
  4. ガンゴートリでガイドまがい(家の弟分ムンナーみたいな)の人たちが声を掛けてきますが、基本的にゴームクまでは自力で行けます。できれば安全の為同行者がいた方がいいですが。。単独の場合最低限の英語が話せるといいですね。。タポバンまでですと山慣れして装備を用意できれば自力でOK。彼らのメインのお客はインド人ですのであまり外国人にはしつこくないと思います。(例外もいますが、、。)

 

その他このエリアで歩いたルート

 

Dodital(3,310m)

sangam chattiから入ります。途中のAgoda村にムンナーのおばさんがいるのでAgodaに一泊して行きました。

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綺麗なとこなんですが、わざわざ日本からこなくてもいいですかねえ。

 

Kedar Tal(4,912m)

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Gangotriからいっきに上がります、10年前の事ですがよく覚えてます。ものすごいキツイです。ガイドで上がるムンナーの付き添いでいきましたが(ポーターみたいな、、お金は取りませんのでボランティア)、何度も心が折れそうになりました。はじめてムンナーを「やはりこの男はガイドなんだなあ」と思いました。

もう、はっきり言ってただの旅行者が行く場所ではないです。

インドにトレッキング以上の事をしにきた方が行ってください。*ガイド同行がいいでしょう。

景色は本当に素晴らしい!! 

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