P.S.Samphran

タイ在住。女房、猫との3人暮らし。。タイのこと、山のこと、映画のことなど。。。

穂高縦走予定が。。。 7月30日~8月4日  -前編-

日本へ一時帰国。
年に1,2回の帰国でその都度、山には行っておりましたが、女房と一緒に行ける山(木曽駒ケ岳テント泊/ロープウェイ利用)(冬の北横岳/寒さにより5分で撤退)に登っているのであまり長い時間を山で過ごしていませんでした。

今回は一人での帰国、久しぶりに時間もとれそうだったので北アルプスに行ってきました。


コースは上高地⇒岳沢(泊)⇒前穂高⇒吊り尾根⇒奥穂高(泊)⇒北穂高⇒涸沢⇒上高地

このコースにした理由は
1) 稜線でテントを張る(暑いから、タイにはない高度から景色を眺めビールを飲む)
2) 久しぶりの縦走なので無理なく歩けあまり難しくないコースで、現在の自分の体力でも余裕の持てる場所。
3) どうも天候が悪いのでエスケープルートがある(岳沢ピストン、前穂ピストン、奥穂からザイテン経由で涸沢)

今回、新穂高からの槍ヶ岳笠ヶ岳と迷ったのですが、これを逃すと二度と穂高には行かないような気がしたので、、、。


以前上高地で働いていたとき、時間があってもなぜか穂高には登りませんでした。
スキーの下見で後立山方面はたいてい行き、針ノ木雪渓、穂高周辺では島々谷~霞沢岳のルート、冬の焼岳、槍ヶ岳等などは登ってますがどうも穂高は興味がなかったんですよね。。

 

7月30日 22:30 東京駅
夜行バス(さわやか信州/東京→上高地)だけ予約しておきあとは適当に荷物をそろえて出発します。

東京駅にバスが到着し荷物を預けた後出発まで15分ほど時間があったのでキオスクに水を買いに出ようとしました。

するとドライバーさんから

「時間になったら人数を数えないで出発するので降りないで乗っていなさい!」

と強い口調で注意されました。

キオスクは徒歩5秒でそこに見えてます。水を買うだけで時間前にはすぐ戻ります!と答えたのですが

「時間になったらでますから。。」

の一点張り。

まだ出発15分前です。

さすがにほうっておいて ”すぐ戻りますねえ~” と言ってでてしまいました。

 

海外生活をしているせいで自分の感覚がおかしいんですかねえ。。。日本にいたときあまり経験がないのでわかりませんが、これが普通なんでしょうか。。

あまりドライバーさんに気を悪くさせてはいけないので、戻りしだい”すみません。。。”と一言誤っておきました。

 

そういえば日本到着初日に閉まっている電車の踏み切りをくぐってお巡りさんに捕まり、何とか違反で罰金だかになるのだと説教されました。

自分としてもいいと思ってやったわけではなく、そう!体が勝手に反応した感じなのです。

言い訳に自分は海外在住で今朝帰国したばかりでどーのこーの説明したところ

ほーう!タイはそうなのお?危ないねえ。。その後もバンコクの交通事情などを10分くらい話、無事開放してくれました。

このように普段の生活でしていることが土地が変われば通用しないので気をつけないといけませんね。

 

しかしこの「さわやか信州 3列シート」

サイコーじゃない!

上高地までぐっすり眠れました。

10数年前の国立公園で働いていた時は、通行パスを持っており自家用車で上高地に入っていました。

なので電車、バスの乗り継ぎはイメージわかないんですよね。。。

バス代も安くないですが直行は便利ですね。

月曜日発だったので車内もガラガラでした。

 

8月1日 06:00

上高地

小雨降ってます。。。

登山届け、準備運動、朝食を済まして 7時ころ出発。

 

まずは河童橋へ。。。

過去に朝晩通して何百回と歩いた所を約10年ぶりに通ります。

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河童橋でシャッターを何名かに頼まれ通過します。

その際周辺に宿泊している観光客から巨大な荷物にビックリされました。

そう、今回はいろいろ試したいことがあり水なしで重量28Kg あります。

(久しぶりの本格登山で、そもそもこの重量が間違ってました。。。ゆっくり歩くつもりで十分工程に余裕はありますが、のちのち体にひびくのでした。)

 

河童橋を渡り穂高を望みます。

今日の宿泊地の岳沢と吊尾根

曇ってますが、これだけ見えれば十分でしょう。

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河童橋から岳沢湿原に入っていきます。

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 いい雰囲気の朝霧に六百山が後ろにひかえます。

ここは晴れてても雨が降っても雰囲気がよくて好きな場所です。

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登山をしなくても

上高地⇒岳沢湿原⇒明神⇒徳沢⇒上高地(徳沢か明神で一泊がベスト)

で女房も十分楽しめそうです。

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07:00

ここから登山が始まります。

すでに超スローペース。。。通常30分のところ1時間30分かかってます。

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 上り始めてすぐに外人さんに声をかけられ、しばらく一緒に登ります。

 富士吉田で英語教師をしているアメリカ人のJasonさんで岳沢ヒュッテまで往復のハイキングだそうです。

"風穴"を通過しましたがあまり興味がないらしくほぼスルーです。

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1時間程で進行方向の展望が開けます。

ここで今度は弁当食べているイスラエル人の大学生の女の子二人組みに会います。

彼女たちも岳沢ヒュッテ往復の予定でなんとなく一緒に行く事になりました。

登山道に入ってからまだ日本人に会ってません。。。

10数年の間にいろいろと状況かわりましたね。

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こんな感じの歩きやすい道が続きます。

ですが久しぶりの登山と荷物の重さでまだ体が重いです。

外国人組は、年も若く日帰り分の荷物なので話をしながら余裕で登って行きます。

ついていくのがきついです。。

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10:30

ようやく"岳沢ヒュッテ"が見えてきました。

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到着後30分くらいJason、イスラエルの女の子二人(名前が難しくて覚えられなかった)と話をしてのんびり。。。

彼らが上高地に下っていってから、自分は受付を済ましてテントを張ります(1、000円/人)

以前来たとき(国立公園の各施設職員での清掃登山で前穂高へ)は前の岳沢ヒュッテが雪崩れで全壊した後でした。だいぶ綺麗でしっかりした小屋ができてました。(トイレの清潔度は秀逸!)

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テントは小屋から沢を渡ったところ。

黄色いのが自分のテント(プロモンテVL-32 / 2人未満で稜線に張るときはこれを持っていきます、すでに購入から10年ほどたってますがまだバッチリ使えます)

※現行はVL-36 / 重量がかなり軽くなりましたね。

価格も上がりましたが。。。自分はVL-32を38,000円くらいで買ったと思います。(グラウンドシートは無料サービス)

www.hcsafe.co.jp

周りのオレンジテントは全てワンゲル部の男子学生

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テントを張り終え小屋のバルコニーで休んでいると、また単独の外国人に話しかけられました。彼もアメリカ人で現在台北でカイロプラティクを開業しているそうな。

一休みしたら上高地へ下るそうですが、手元にはなんとワンカップとワサビ煎餅。。

日本の田舎の親父はこんな感じで酒を飲むんよお!と話すと「ん、そお?」と喜んでましたねえ。

彼も下って行った後、たっぷり時間があるので天狗沢方面の様子を見に行くことにします。

今回は全て(ギア、体力、技術)が足りないので登りませんが。。。

 

天狗沢はここから入ります。左奥はヘリポートがあり山岳救助隊の方がテント張ってました。

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お花畑まで軽い傾斜をトラバースしていきます。

草付き以外はガレてます。

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登山道もしっかりついているので迷うことはまずないでしょう。

平日で小雨も降っており人が全くいませんが、雰囲気のいい小径をのんびり歩けます。

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 第一お花畑以降は次々と花が見れますが、ちょっと数が少ないですね。。。

しかし雨に濡れた高山植物も風情あり。。

 

シロバナタカネグンナイフウロ(白花高嶺郡内風露)

紫のタカネグンナイフウロはよく見かけますが、こちらはあまり見ないですね。

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ハクサンフウロ(白山風露)

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ヨツバシオガマ四葉塩釜)

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テガタチドリ(手形千鳥)

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1時間半くらい散歩してテントに戻ります。

しかし天狗沢の斜面は結構な勾配ですねえ、転んだら止まらないですが個人的には残雪時の方が登りやすいかも、、、。落石が怖いです。。。

 

腹も減っているのでサッと食べます。

因みにワンゲルの学生さんたちはミーティングをしてすぐに寝てしまいました。(18:00)

明日は2時半起床で4時に出発だそうです。

 

ストーブはsnow peak"地" 初代です。もう15年以上使ってると思います。

軽いメインテナンスを数回した程度で全く問題なく使えてます。

オートイグナイター付きもありますが、個人的には全く必要性を感じておりません。

どちらにせよ予備のライター等は必要なので、余計な重量と出費になるだけです。

 

自分はソロの場合いつも下記のように、レトルト中心(重いですが。。。)、米はいつもは炊きますが今回はアルファ米を使います。温めたレトルトカレーを熱湯につけたままご飯を入れて食べます。クッカーも汚れませんし、食事も冷めません。

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明日の天気は、、、。

他の登山者の方々も天気は諦めてました。

展望はダメ元で雨が強くならなければいいねーなんて感じです。

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寒くなってきたのでテントに戻り寝ます。。。

明日は起きたら食事して準備して出発

時間は起きた時間が準備、出発時間。

時間はたっぷりとってますのでのんびり行きます。。。